葬儀は悲しみが伴う儀式ですが、それなりに費用がかかるというのも現状です。最近では、葬儀の形態も様々に変化してきており、昔に比べると費用をかけることなく葬儀を行うことも可能となっています。斎場を利用しない直葬と呼ばれる火葬のみの葬儀であれば、従来の葬儀の五分の一程度で済むこともめずらしくありません。
また、家族葬と呼ばれる葬儀も従来の葬儀に比べると安価に行うことができます。しかし、参列者の人数や利用する斎場、また葬儀社が提供してくれるプランなどによって、価格に差があるようです。ただ、食事代や僧侶へのお布施などの代金が含まれていないプランが提示されていることも少なくないようなので、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
また、火葬場の都合などで、火葬が遅れる場合には、遺体の安置にかかる費用も発生してきます。
少し前までは葬儀というのは、葬儀社に依頼するものであったため、費用に関しては不明瞭な点も多かったようです。しかし、時代の変化に伴い、最近では明確な費用の詳細が提示されることが多くなっています。ただ、提示される費用の明細には含まれていないものもあるので、葬儀社とよく話し合いをする必要があるでしょう。
葬儀にかかる費用の内訳としては、まず葬儀社に支払う費用があります。次にお布施や読経料、戒名料などの寺院や僧侶への謝礼があげられます。そして、参列者に振る舞う通夜振舞いや精進落としなどの飲食接待費がかかってきます。
さらに、お香典をもらう場合が通常なので、香典返しの費用も必要です。葬儀にかかる全ての費用は、葬儀社から提示されるプランの見積もりの金額のおよそ2倍程度を目安に用意しておくと安心だといわれています。